ステップワゴン
クリエイティブ・ムーバーの第3弾として発表された(発売は5月10日)。当時 日本のワンボックス型乗用車は、商用車ベースで運転席下にエンジンがあるキャブオーバータイプが多かったが、FFレイアウトによる床の低さや、四角いシンプルなスタイル、戦略的な低価格などにより、一気に人気モデルとなった。
車名は、同社のステップバンに由来するものであるが、当時 日本では「ミニバン」という用語がまだ定着しておらず、「商用車」を連想させる「バン」を止め、「ステップワゴン」となった。
英語表記は「STEP WGN」で、グレード名を「W」、「G」、「N」とする「お遊び」もあった。収益率を向上させるため、コスト低減に関する施策は徹底され、運輸省(現 国土交通省)の型式認定を受ける際の費用を抑えるため、エンジンをB20B型のみ、トランスミッションをコラム式4速ATのみとそれぞれ一種類ずつに絞り、車体設計では、有限要素法解析(FEM)による使用鋼材の削減、パネル分割の工夫による部品点数とプレス型の削減を、従来以上に推し進めた。
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